沢木耕太郎の「深夜特急」マカオ編において、カジノに興じる合間に入ったレストランで、ウェイターが「少しお金が欲しい時に少しだけやるぶんにはカジノでも必ず勝てる」という旨の話をするくだりがある。
これは株式市場におけるボックス圏銘柄のデイトレもしくはスイングトレードに通ずるのではないかと思っている。必ず勝てると思う場面は常に訪れるわけではないが、辛抱強くその局面を待ち、以下のルールを守ることでウェイターの言っていることは再現可能なのではないか、と。
・明らかなボックス圏であることの識別
・底値を拾おうとせず、反発を確認したあとに買いで入る(もしくは天井から下がってきたことを確認しての売り)
・欲張らずにある程度利益が乗ったら早めに手仕舞う
ただの”ボックス圏でのうまい売買の仕方”に過ぎないとも言えるが、ボックス圏であることを識別するだけの経験は普段から培わなければいけない。
また、少しの利益が出たら手仕舞う、というルールを守ることが大事でこれが言うは易しで非常に難しい。特に、手仕舞ったあとに続伸するなんてことはよくあるので、その次の取引でその記憶が手仕舞うタイミングを遅らせることは誰もが経験することではないか。おそらく、カジノの近くのホテルのウェイターが言った事はそういった要素を踏まえた位置にあるのだと思う。
そして、私にとってこれを何とか実践できそうなのがみずほFGにおける信用取引であり、これからも少しだけお金を増やしたい時に少しの利益を求めてみずほFGを信用買いするのだと思う。