ブラックスワンでお馴染み、ナシーム・ニコラス・タレブの新著『反脆弱性』を読んでいます。上下巻で800ページくらいありそうですが、まだ上巻の半分程度までしか読み進んでいません。反脆弱性(反脆い)とは、「ランダム性や不確実性、ストレス、小さな失敗を好み、衝撃を糧にして利益を得る。」という概念で、「脆い」の反義語として連想する「頑強さ」「耐久性」とは異なるものです。まだ読み切っていないので、これくらいしか語れませんが、ひとまず読んでいて前向きな気持ちになっています。「反脆弱性」(反脆い)という概念はセミリタイアと非常に親和性が高いのではないかと思いました。もしくは、「反脆弱性」(反脆い)を持ち合わせていないセミリタイアは長続きしないのではないかと感じました。
そんな前向きな気持ちでいたところ、為替が再び円高に振れてきました。また、昨晩米国株が大幅安になったことで、8月になってからずっと渋っているドル転&米国株購入も、いい加減GOサインを出しても良いのではないかと考え、本日ドル転を実行しました。散々渋ってましたが、やると決めるとあっさりしたものです。
今回は、50万円が4563.29ドルとなりましたので、1ドルあたり、手数料込みで109.57円での振替となりました。手数料を引くと109.32円ですので、今年の振替履歴のなかでは、最も良いレートでのドル転となりました。私のドル転後も引き続き円高が進んでますので、来週以降さらなる円高となる可能性もありますが、ひとまずこんなところではないでしょうか。
2017年のドル円振替履歴
さて、ドル転したので何をいつ買うか、ということになります。米国株はまたトランプリスク云々で先行きがよく分からなくなってきました。狙っているところでは、IBMが140ドル台で、割安感があります。もうひと押しあれば140ドルも割ろうかというところです。
また、エクソンモービルが76ドル台まで下げています。80ドルを割ったら買い、と思い続けて、78ドルから80ドルの動きを手持ちのドルがないため指をくわえて眺めていましたが、そうやっている間にもずるずると下げて、現在は76ドル台です。指をくわえていて正解でした。
IBMにしてもエクソンモービルにしても、落ちるナイフ感が半端ではありませんし、私の性格ですのでいきなり買うか微妙なところです。今夜からは「いま買うか、いや、まだか」みたいな、葛藤がしばらく続くかもしれません。
ドル転を渋った記録。